研究発表③
16:30 ~ 17:35

12監査・保証
研究論文

不正事例から学ぶべき監査上の課題-シン・不正のトライアングルの枠組みを踏まえて-

公認会計士がその社会的使命を果たし、信頼を得るために、財務諸表監査における不正への積極的な対応が求められていることは論を俟たない。こうした不正を動機・プレッシャー、機会、姿勢・正当化という3つの枠組みでとらえる理論は不正のトライアングルと呼ばれており、監査実務において幅広く受け入れられている。
本理論に関しては近年、3つの枠組みに新たな要素を追加した理論なども提唱されており、様々な研究が蓄積されてきている。拙著(『不正リスク対応監査』同文舘出版、2020年)においても、3つの枠組みにはそれぞれ個人的要因と組織的要因が存在することを指摘したところであるが、本報告では最近の不正事例を取り上げ、これら個人的要因と組織的要因に加えて、組織外要因を加えた視点での対応が重要であることを指摘する。
財務諸表監査における不正をより適切に理解、把握することができる枠組みないしは理論について、検討してみたい。

発表者

田中 智徳

田中 智徳

肩書

駒澤大学経営学部 教授
日本監査研究学会 理事
日本ガバナンス研究学会 理事

経歴

2011年4月 中部大学経営情報学部 助教
2018年3月 青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科博士後期課程修了(博士:プロフェッショナル会計学)
2022年4月 駒澤大学経営学部 准教授
2026年4月 駒澤大学経営学部 教授

コメンテータ

成田 礼子

成田 礼子

肩書

JICPA東京会前副会長
EY新日本有限責任監査法人パートナー
日本監査研究学会前理事

経歴

2005年5月~2026年6月 新日本有限責任監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)パートナー 
2019年6月~2025年6月 JICPA東京会副会長 
2022年10月~2025年2月 金融庁企業会計審議会内部統制部会臨時委員 
2021年9月~2024年9月 日本監査研究学会理事 
2022年11月~2025年11月 日本ガバナンス研究学会監事